ご主人の眞一さんがガラス作家を目指したのは20代で石川県の工房で講座を受けたことがきっかけ。
　ガラスの魅力に引かれ、京都のガラス工房で制作に携わりながら敦賀に戻り「福地ガラス工房」を設立。習得したスキルをもとに自力で熔解炉、再加熱炉、徐冷の３つの窯をつくり、ガラス製品の制作を始めました。原料にもこだわり、原材料であるソーダガラスの調合も自分で行なっています。
　「私の作った食器をひとりでも多くの方に使っていただき、透明なガラスの美しさを感じてほしいですね」とご主人。その後工房の助手だった明子さんと結婚。現在は夫婦で制作を続けています。

　奥さんの明子さんはバーナーでアクセサリーを中心に制作しています。
　バーナーの炎の中でガラス棒が飴のように曲がり、優しく溶け合うを見ながら「はじめに完成形を決めて作ったり、作業しながらイメージを膨らませる場合もあります。ガラスは炎の中で変化していくので、時々予想外の色や形になったりするのが面白いです」と明子さん。
　もともとイラストレーションやデザインが好きで、仕事もしていた彼女がガラス制作に興味を持ったのは20代の時、彦根の工房での体験が元。その後ガラス制作の技術を学び地元敦賀で眞一さんと結婚し現在も制作に励んでいます。